マンション売却時にエアコンをそのまま置いていきたいという話が出ることがあります。エアコンの処分には費用がかかりますし、新居には新しいエアコンを購入するので不要になるし、まだ使用できるのでもったいないからです。そのような場合はどうしたら良いのでしょうか。
➀エアコンは売買契約上「設備」に該当し、壊れているものは売主の負担で撤去しなければなりません。壊れているものをそのまま置いていくことは非常識になってしまいます。
②まだ使用できるエアコンは、買主の了承が取れれば置いていくことができますが、売主の瑕疵担保責任が生じますので善意で置いていったにも拘らず故障すれば売主の負担で治さなければならず、撤去しておいた方が良かったということになりかねないので注意が必要です。あまり使用していないエアコンでも10年経過していればいつ不具合が出てもおかしくありません。
③まだ3~4年しか経過していないエアコンは、置いていくことについて買主の了承が得られることが多いですが、買主の中にはせっかく新居に入居するのだから新しいエアコンを設置したいというお客様もいらっしゃいます。その場合には、もったいないですが撤去する必要が生じます。売買契約上造り付けではない(買主にとって)不要な家具・物品は売主の負担で撤去する必要があるからです。