大手不動産仲介会社6社による不動産売却ポータルサイト「すまいValue」が開設されました。これは、小田急不動産、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネットが、イエイ、イエウール、オウチーノに代表される不動産一括査定サイトに対抗して運営しているものです。
これまでは、お客様が不動産一括査定サイトで査定依頼をすると、大手不動産会社に依頼情報が届き、不動産会社からお客様に直接、査定結果を連絡しているシステムでした。これにより、不動産一括査定サイトは、査定情報1件につき3万円程度の情報料を不動産仲介会社から受け取っていたのです。
査定情報の中には連絡がつながらないことも多く、結果として多額の情報料を支払っていたことから、大手不動産仲介会社が経費削減のために独自にポータルサイトを運営することになったのです。問い合わせ1件につき1万円程度の情報料で運営しているとのことです。
10月6日より運営が開始されており、既にヤフー広告等にも掲載されています。これまでの不動産一括査定サイトと比べると、大手不動産仲介会社が運営しているだけに、査定金額を煽るような表現は見られない一方、これまで参加していた不動産一括査定サイトから順次撤退していくとのことですので、運営が厳しくなることが予想されます。今後不動産一括査定サイト勢力図が変化していくのではないでしょうか。