Page2015 | 不動産売買マニュアル - Part 6

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マンション売却時にエアコンを置いていきたい。

マンション売却時にエアコンをそのまま置いていきたいという話が出ることがあります。エアコンの処分には費用がかかりますし、新居には新しいエアコンを購入するので不要になるし、まだ使用できるのでもったいないからです。そのような場合はどうしたら良いのでしょうか。

➀エアコンは売買契約上「設備」に該当し、壊れているものは売主の負担で撤去しなければなりません。壊れているものをそのまま置いていくことは非常識になってしまいます。

②まだ使用できるエアコンは、買主の了承が取れれば置いていくことができますが、売主の瑕疵担保責任が生じますので善意で置いていったにも拘らず故障すれば売主の負担で治さなければならず、撤去しておいた方が良かったということになりかねないので注意が必要です。あまり使用していないエアコンでも10年経過していればいつ不具合が出てもおかしくありません。

③まだ3~4年しか経過していないエアコンは、置いていくことについて買主の了承が得られることが多いですが、買主の中にはせっかく新居に入居するのだから新しいエアコンを設置したいというお客様もいらっしゃいます。その場合には、もったいないですが撤去する必要が生じます。売買契約上造り付けではない(買主にとって)不要な家具・物品は売主の負担で撤去する必要があるからです。

不動産会社が薦める火災保険の選び方5か条

不動産仲介会社が推奨する火災保険の選び方をまとめました。

1.保険金額

 火災保険の基本的な考え方は、火災で焼失した建物を再建築できるかどうかです。特別な部材で建築された等の事情がない限り、保険会社が薦める一般的な保険金額で問題ありません。目安は坪50万円前後です。

2.保険期間

 火災保険期間は最大で35年ですが、法改正で最大10年までとなってしまいます。保険金は、保険期間を長く設定すればするほど総支払額が安くなります。

2.掛け金

 一般的には地震保険なしで10年で10万円未満が相場です。

3.家財保険

 家財保険はだいたい200万円前後で加入する人が多いです。

4.地震保険

 地震保険は最大で5年間までしか加入できません。基本は年契約で20,000円前後が相場です。

5.代理店

 住宅ローンを加入する際に、銀行から火災保険の加入を提案されます。しかし、火災保険の加入金額は銀行担当者の成績に加算されるため、少しでも高い火災保険への加入を薦められてしまいます。勧誘がわずらわしいようでああれば、最初から民間の保険会社に知り合いがいると言ってお断りしてしまいましょう。

 

不動産会社が薦める引っ越し会社の選び方

不動産仲介会社が推奨する引っ越し会社の選択方法をまとめました。

1.不用品買取

 少しでも運搬する荷物を減らしてもらうために、不要なものはなるべく買い取ってもらうようにしましょう。

 ※タンスや服など売れないと思っていても根気よく探すと買い取ってくれる会社も出て来ます。

2.見積もり(2~3社)

 見積もりを依頼するのは2~3社で十分です。あまり多いと面倒になって肝心の交渉がおろそかになってしまったり、目当ての会社がやる気を出してくれないという場合もあります。

3.見積依頼時の注意点

 ・見積もりを依頼する場合には、あらかじめ具体的にどこの会社に相見積もりを出しているか伝えましょう。相見積もりしている旨を伝えないと吹っかけた見積もりをしてくる場合もあります。また、見積もり時に即決させようと「今即決してくれるならこの金額で」と提案してきますが、この誘いに乗ってはいけません。しつこい営業が嫌いな方は、最初はご主人がいない時に見積もりに来てもらう等の工夫が必要です。

4.おすすめの見積会社

 ・サカイ引越センター:安さを求めるならサカイというイメージがあります。とにかく業界1位にこだわっていますが、そのやり方があくどいというお客様もいます。特に最初に提示される見積金額は何だったのか?というぐらいのディスカウントを提示される場合もあります。

 ・アート引越センター:丁寧さを求めるならアートというイメージがあります。

 ・アリさんマークの引越社 :サカイのやりかたについていけないが感じの良い安い会社というイメージがあります。

5.聞いたことのない引越会社

 お客様の中にはどこからそんな引越会社を見つけてきたの?という引越会社を選んでいるお客様もいます。そのような会社は、作業員を日払いのアルバイトを使っていることもあり、作業に慣れていないため、段取りが悪く時間がかかったり、荷物や家に傷をつけたりと安かろう悪かろうということもあります。

6.見積金額への交渉

 引越会社が出してくる見積もりは必ず高めになっています。他社はいくらで出来ると言っていると伝え、金額が安くなるように競合させましょう。引っ越し費用が20万円以上の場合は、少し高すぎるかもしれません。

7.私が驚いた引越金額

 私のイメージする引っ越し費用は、ファミリーで10万円~20万円ですが、それよりも大幅に違う金額で引越しされる方もいます。

・ご高齢の単身者:40万円

 確かに荷物は多かったのですが、同じ町内の戸建てからマンションへの住み替えで40万円もかかるとは驚きです。サカイ

・夫婦二人の引越:5万円

 隣接市への引越でしたが、荷物の梱包までお願いしてその価格とは・・・。引越会社は不明