Monthly Archives:12月 2015

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不動産を売却しても住み続けることはできるの?

通常、不動産を売却して残代金を受領すると同時に、売却不動産を引き渡さなければなりません。しかしながら、住宅ローンが払えない場合や住み替えで新居の完成に時間がかかるが仮住まいはしたくない等の理由で売却後の不動産に住み続けたいという事情を持っている方もいます。そのような場合に不動産を売却してもそのまま住み続ける方法がございます。

一つはリースバックという方法です。売却金額は多少安くなってしまいますが、不動産売却後も新所有者との間に賃貸借契約を締結してそのまま住み続けます。

一つは、建物一時使用貸借です。不動産売却金額を新居の工事費用に充てないといけないが、新居の完成にある程度の時間がかかってしまうのでそれまで引渡しの猶予を受けたいような場合、継続した賃貸借契約とまではいかないが、1週間の引渡遅延では短いというような場合、ある程度の期間を区切って不動産の使用貸借契約(定期建物賃貸借)を締結致します。

一つは引渡し遅延という方法です。買い替えで売却決済と購入決済を同時にしなければならないが、引越しに1週間の猶予が欲しい場合に、引渡し猶予をもらう方法です。

契約お礼メール(買主⇒売主)

〇〇様

今回の契約に至るまでいろいろとお気遣いを頂戴し心からお礼を申し上げます。とても素晴らしい物件と素晴らしいご家族様に巡り合うことができました。

昨夜の契約の場でお互いのいきさつを語り合うことができ、非常に和やかな雰囲気で契約を進められたこと、今思い返しても心温まる次第でございます。
これを機に、今後もお互いの家族の交流の場を設けることができれば幸甚でございます。決済が終わるまでは色々とお世話になることも多いかと存じますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

手付金と自己資金と諸費用の関係がよくわからないが、どういう関係なの?

4,000万円の物件、諸費用200万円、自己資金を300万円、手付金200万円、住宅ローン3,900万円の時の計算。

物件価格4,000万円+諸費用200万円=4,200万円(総購入費用)

自己資金300万円+住宅ローン3,900万円=4,200万円(総購入費用)

総購入費用4,200万円-自己資金300万円=3,900万円(住宅ローン)

手付金200万円+残代金3,800万円+諸費用200万円-自己資金300万円=3,900万円(住宅ローン)

手付金300万円+残代金3,700万円+諸費用200万円-自己資金300万円=3,900万円(住宅ローン)

【パターン1】

1月1日:手付金200万円、諸費用(契約印紙、仲介手数料)72万円を支払う。

2月1日:諸費用(ローン契約印紙2万円)を支払う

3月1日:銀行から住宅ローン3,900万円を受領。その中から下記諸費用を支払う。

     残代金3,800万円(4,000万円-手付金200万円)

     登記費用33万円

     清算金10万円

     ローン手数料3万円

     火災保険料10万円

     仲介手数料70万円

     《支払金合計》3,926万円

     《受領金》3,900万円

     《自己資金》手付金200万円+諸費用72万円+諸費用2万円+諸費用26万円=300万円

【パターン2】

1月1日:手付金200万円、諸費用(契約印紙、仲介手数料)98万円を支払う。

2月1日:諸費用(ローン契約印紙2万円)を支払う

3月1日:銀行から住宅ローン3,900万円を受領。その中から下記諸費用を支払う。

     残代金3,800万円(4,000万円-手付金200万円)

     登記費用33万円

     清算金10万円

     ローン手数料3万円

     火災保険料10万円

     仲介手数料44万円

     《支払金合計》3,900万円

     《受領金》3,900万円

     《手残金》0万円

     《自己資金》手付金200万円+諸費用98万円+諸費用2万円=300万円

※手付金という売買代金の一部(本来住宅ローンとして賄う部分)を住宅ローン3,900万円を受領するまでの間仮払いする形となりますのでややこしい計算となってしまいます。